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カテゴリ:ディストピア( 1 )

Red Clocks (Leni Zumas)

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5月15日、アメリカ南部アラバマ州で、人工妊娠中絶を全面的に禁止する法案が成立。同日付のニューヨーク・タイムズでは「人工妊娠中絶問題を深く知るための本」として、3冊の本が紹介されていました。

その中で気になったのが、Leni Zumasの「Red Clocks」。赤を基調とした手描き風の表紙デザインに強く惹かれたのです。女性ディストピア小説の名作「The Handmaid's Tale」と比較する声も多いようですが、こちらは現実により近い設定で描かれているとのこと。今のアメリカ社会を覆う閉塞感が実感できればと思い、購入を決めました。手元に届いたその日からさっそく読み始めたのですが……。
【あらすじ】
近未来のアメリカ。全ての州で人工妊娠中絶が違法となるなど、女性の権利が次々に奪われている。オレゴン州に暮らす高校教師のRoは、独身のまま子どもを持つことを望んでいる。しかし養子縁組が認められるのは両親が揃っている場合のみ、さらには体外授精も禁止という状況では、親になれる可能性は限りなく低い。Roの友人Susanは夫との関係に不満を抱えつつ子育てに奮闘している。Roの教え子Mattieは、望まない妊娠に一人悩んでいた。そして薬草師のGinは、深い森の奥で、悩みを抱える女性たちのために違法な薬を調合する。彼女たちを待ち受ける運命とは…。
えーと、すみません…
半分ほど読んだところで挫折しました…。

作者の文体にどうしても馴染めませんでした。トピックの一つ一つはどこかで聞いたことのある話ばかりなのに、頭にスッと入ってこず、ページをめくる手がしばしば止まります。登場人物の呼び名が章によってコロコロ変わったり、新たなキャラが説明もなく唐突に登場したり、これから盛り上がるかなというところで話の流れが断ち切られたり…。文章が技巧に走りすぎて、ストーリーに集中できないのです。

私の英語力では、このこねくり回された文章を読みこなすのは無理なのでしょう。少々凹みつつgoodreadsのレビューを覗いてみると「読みづらい。挫折した」と言っている同志がちらほらいたので、ひとまずホッと胸をなでおろした次第。

現実社会でこの先「当事者」になるかもしれないアラバマ州やジョージア州の女性がこの本を読んだらどう感じるか、聞いてみたいところです。

残念ながらお気に入りの一冊にはなりませんでしたが、表紙のデザインは本当に好きです。
そもそもこの表紙のどこに惹かれたのか自分でもわからなかったので、改めてじっくり眺めてみました。タイトルの下に描かれた赤い宝石のようなものは女性器のようにも見えます。タブーを破って権力に立ち向かう女性の決意を表しているのでしょうか? そういえば、タイトルの意味もよくわからないなあ。これらの答えはきっと本の中に書かれているはず。この本は大切にとっておき、英語力を磨いて再チャレンジしようと思います。

"Red Clocks" (Leni Zumas) - Amazon.co.jp



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by book-of-dreams | 2019-06-03 00:25 | ディストピア | Comments(8)

趣味で洋書を読んでいます。表紙に一目惚れして衝動買いした洋書のレビュー、本に対する偏愛、英語の勉強などについて綴ります。


by Hiroko